アナ雪2よかった【ネタバレあり】
なぜか目が覚めてから「アナ雪2よかったなー」とか考えてしまって、なかなか作業に集中できない。一回ここに書いて切り替えよう。
(アナ雪2をみたのは2週間?くらい前のことなので若干忘れて間違ってるところもあるかも……気が付いたら訂正します)
アナ雪2よかったです。でも、一緒にみた人が強調して言っていたのですが、穴のない脚本ではなかったです。「なんでそうなるんや?」「え?」「設定よくわかんねー」というシーンはたしかにいくつかあった。
じゃあどこがよかったのかというと、前作でキャラクターに提示された問題がしっかり解決されていたところではないかな、と思っています。
どういう問題が提示されどう解決されていたのか。
まずはエルサについて。
第一作目のエルサには、方針が定まっていないという問題があります。
戴冠式のシーンまででは、「アレンデールの王女になるため、アナを傷つけないため、自分を抑えて、うまくいい子にしてるぞ」。
レリゴーのシーンでは、「えーいままよ! 自分の力を解放したい」。
最後、アレンデールの王女に戻るシーンでは、「やっぱアナの近くにいたい。王女として国のために貢献したい」。
エルサは家族や国を大切に思っているものの、でも一方で自分のうちに秘めた創造性を存分に発揮したいという願望をもっている。
この二つはエルサの置かれた状況では両立が難しいものなので、そうすれば当然、「その二つにどう折り合いをつけるのか」という問いに向き合うことが必要になります。
しかし、第一作目の時点でエルサにはこの問題にちゃんと向き合う機会がなく、ただ状況に合わせてふるまっているように見えます。
だから、ラストを踏まえてレリゴーのシーンをみると、「ほんとうにそれでいいの?」という問いがでてくるし、逆にレリゴーのシーンを踏まえてラストをみると、やっぱり同じ問いがでてくる。
二作目では、エルサは冒頭からその悩みに直面します。
自分はアナの近くで王女としての役割を果たしている。しかし本当にそれで満足なのか?
エルサは第二作目では、アレンデールという国の過去について、自分の両親について、そして自分の能力について真実を知ったうえで、この問いに決着をつけようとします。
最後はエルサなりの落としどころを見つけていて、よかったねエルサ……って感じでした。
次にアナ。
アナはとても愛情深いキャラクターである一方、寂しがりやで他人に依存しやすい側面がありました。
これは二作目の冒頭でもそうで、オラフに、「いまは家族や友人が近くにいるから満足。もうなにもいらない。」と語っていたと思います。
じゃあ、アナはほかの人がいなくなっちゃったらどうするのかという疑問が生じます。
そのときアナはまったく指針を失ってしまって生きていけないという状況になってしまわないか。アナには自立した強さがなかったように見えます。
しかし、アナは二作目終盤になって喪失を経験し、これを乗り越えます。
アナは他者に依存せずに自分で自分が正しいと思ったことをやってのける力があるぞと示したわけです。アナかっこいいぞ!
みたいな感じで、前作のなかにキャラクターの課題を見出してそこを解決するという話になっていて、ええ話でした。
ただこれはすでにアナとエルサが好きな人の胸を打つ話であるということでしかないので、二作目単独で面白かったかというと微妙かもしれないです。
あ、あと、これは友達が言っていてなるほどと思ったことですが、エルサとアナはまったく性格のちがうキャラクターだけど、表情とか顔のつくりとかが少し似ていてしっかり姉妹に見えるのですごい。
あとあと、衣装がかわいいし映像がきれいだし、観てて楽しかった。
あとあとあと、ライムスター宇多丸さんのラジオで聞いたところによると、あのダムには実際のモデルがあるらしいですね。アクチュアルな問題の反省にもなっているらしいです。
そんな感じでした。おしまい。
(追記:感動したとか書いてるけど、なんかディズニーの手玉にとられたみたいでむかついてきた。アナとエルサは好きだけどぜったいグッズかったりしないから!!!!!)
(追記の追記:チョコエッグはセーフ?)